ありふれた





なにもかも
簡単に手に入って
なにもかも
簡単に知る事が出来て
謎なんて
とうの昔にそんな言葉捨て去って。
すべてがあふれていて
すべてが同じ色をしている
それで満足して
ひとり自分の色が
みなと違う色に変色してしまいそうになると
どうしようもなく怖がって
必死に絵の具を混ぜ合わせて
綺麗な自分をきたない人口塗料で塗りたくる
必死に同じ色に染めて
ひとつ新しい色があらわれると
みなその色を欲しがり
また皆が同じ色になって。
その新しい色だって
薄いメッキを剥がしたら
結局今までと同じ色なのに
そんな事にも気付かずに
自分にもメッキをつけて

自分は偽物だって
結局これはメッキだって
心のどこかで知ってるから
本物になりたくて
また絵の具をまぜあわせ
自分の色を隠してく
その必死に隠してる中身が、本当に美しいものだなんて知らない

今のわたしは
人が放った色
みなが放つ色で
できてるから
無理矢理に
染まっているから
ひとり変色してしまうことを
こわがってないふりして
本当はどうしようもなくこわがって
新しい色を作ることもわすれているから
同じ色で描き続けて
新しい色のふりして
自分は本物だと無理矢理思い込んで
必死にメッキを繰り返してるだけだから
そのぶ厚いメッキを剥がしたその先に
ひととは違う
自分だけの色を
綺麗な、自分だけの色を
持っていることにまだ、気付いていない
その色が
何よりも美しい色だってことに
まだ、気付けていない。
それに気付けたとき
此処は生まれ変わる
いろんな色に溢れた
綺麗な色にあふれた
穢れのない美しいものに
目が痛くなるような人口塗料はもうやめよ
おもしろくもない
同じ色なんて

もう、やめよ











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